古くなった亜鉛めっきのリフレッシュ
亜鉛めっき部材で組み立てられた変電設備は古くなるとめっきの量が少なくなり、赤さび発生の恐れがあります。設備の耐用年数を延ばすためには、再度めっきを行う必要がありますが現実的ではありません。今回の事例では、ローバル塗装を利用した亜鉛めっきのリフレッシュ方法を紹介します。
1. 現状確認
1. 塗装前のめっき厚みを測定
2. めっきの状態
表面に白さびの発生が見られるが、赤さびは発生していない。
2. 素地調整
3. 研磨用たわしで表面の白さび、汚れを除去
もしも赤さびが発生していたら・・・
ディスクサンダー等の動力工具を使用して、さびを除去してください。
3. 塗装
4. 一般塗料のように塗り延ばさずに、ローバルをたっぷりと塗る。
5. 乾燥後の膜厚を測定
*もしも膜厚が不足していた場合は塗り増しを行う
塗装完了
塗装完了後の様子
亜鉛めっきの劣化度をみて、リフレッシュ時期を見極めることが大切です。
亜鉛めっきの劣化度が進行してしまうと入念な素地調整が必要になります。
早めの段階で補修を行えば素地調整に手間がかからず、リフレッシュが簡単に行えます。
劣化度 1
必要なし
劣化度 2
リフレッシュ時期として最適!
劣化度 3
早急な対応が必要
劣化度 4
入念な素地調整が必要となり、鋼材の強度低下が心配される。